『資本主義の時間構造』——法人という不死の器と、人間の時間

なぜ、人口減少、格差は止められないのか。
資本主義という暴走機関車を、時間で解剖する。

本書について

『資本主義の時間構造』は、資本主義が止まれない理由を、「時間」という補助線から読み解く思想書です。

少子化、格差、AI、巨大プラットフォーム、地方の衰退、若者の撤退。
これらは別々の問題ではありません。

資本主義が未来を現在に引き寄せ、それを燃料として燃やし続ける同じ時間構造から発している複数のシグナルとして、本書はこれらの問題を読み解きます。

本書の問い

資本主義は、なぜ止まれないのか。
なぜ、少子化も格差も、政策だけでは根本的に解決できないのか。
なぜ、法人は人間よりも長く生き、未来を前借りしながら膨張し続けるのか。

本書は、利子、複式簿記、株式、法人、国債、AI予測を、時間装置として読み直します。

主な内容

本書の中心にあるのは、所有、法人、時間の再定義です。

法人とは、単なる経済主体ではありません。
それは、人間の寿命を超えて存続し、未来の価値を現在へ引き寄せる、不死の器です。

本書は、法人格を「自然権」ではなく、社会が与えた公共的ライセンスとして捉えなおし、社会インフラ化した巨大法人に更新条件を与える「法人格更新制」という制度構想まで踏み込みます。

目次・構成

  • プロローグ 運転士のいない機関車
  • 序章 なぜ政策では解決できないのか
  • 第1章 外部を燃やし尽くす経済
  • 第2章 時間を前借りするテクノロジー
  • 第3章 法人という人工生命
  • 第4章 所有という神話の終わり
  • 第5章 不死の器に更新条件を与える
  • 第6章 時間の主権を取り戻す
  • エピローグ 運転席を取り戻す

こんな読者へ

  • 資本主義の限界を感じている人
  • 少子化、格差、AI、巨大IT、地方衰退を構造的に理解したい人
  • 経済思想、社会思想、政治哲学に関心がある人
  • ピケティ、グレーバー、ハラリ、斎藤幸平、岩井克人などの読者
  • 批判だけでなく、制度設計まで踏み込む思想書を読みたい人

刊行情報

刊行状況:商業出版打診中 / 近刊予定
著者:Noman Lee
発行形態:商業出版または情報哲学出版より刊行予定